「愛されてない」の証明
どうも。ひよりです。
長男(8歳)が、「どうせ僕のこと嫌いなんだろ」と寝入りばなの布団の中で泣き出すことがあります。
「なんでそんなことを思うの?」と聞くと、まあ色々と出てきます(笑)。
ごはんを残したときに怒られた、だの、宿題を終わらせてないから怒られた、だの、
とにかく彼は「お母さんに愛されてない」という証拠をたくさんたくさん積み上げていて。
「大好きだよ。〇〇が何しても嫌いになんか絶対ならないよ」と言ってぎゅーっと抱きしめると、安心して眠りにつきます。
ときどき長男は、わざと怒られるようなことをすることがあります。
それはまさにさきほどの証拠集めをしているかのよう。
何度たしなめても悪ふざけをやめなかったりして、「あと1回したら本気で怒るよ」と言ってもその1回をやってしまうのです。
ちなみに次男は、同じことを言うと大抵の場合やめちゃいます。
なんとなくですが、彼らの中の「自分」という存在の前提が違うような気がしています。
長男は「愛されてない」が前提。でもすっごく愛して欲しい。
ただ前提が「愛されてない」ので、それを真実とするために証拠集めをしちゃうんですね。
愛される行動でなく、愛されていないことを証明する行動を取ってしまう。
で私(母親)に「怒るよ!」とか「いやだ!」とかを言われて
「ほうら!やっぱり僕は愛されてない・・」とさらに前提を深めていきます。
対して次男はというと、彼は「信頼されてない」が前提のようです。
これまた「信頼されてない」を証明するために、彼はよく嘘をつきます。
まだ5歳なので嘘もかわいいものですが・・
一番多いのは「歯磨きしたよ」です(笑)。
朝のお出かけの忙しい時間についつい子どもたちをせかしてしまうのですが、私のせかし言葉の一つが「歯磨きした?」なのです。
それに対し長男は「まだー」とか、「あ!忘れてた」と返すのですが、
次男はしれっとした顔で「したよー」と返してきます。
いやいや、口のまわりたまごの黄身でまっきいろだろ?っていう時も多々あります。
「口が汚れてるでしょ!嘘ついたね!」と怒っても素知らぬ顔。
次男は嘘をついたことを私に悟られていることは承知の上なのです。
おもしろいことに長男は「愛されてない」けど「信頼されている」、
次男は「信頼されてない」けど「愛されている」という前提を持っているようです。
自分に置き換えてみても前提というのは怖いもので、よいものにしろわるいものにしろ、その前提を持っている以上、それを真実とするために補強するために無意識に行動しています。
私も長い年月をかけて「愛されてない」を補強している人間でした。
でもこの前提、たくさんたくさん証拠を集めても、いっぱいいっぱい補強しても、バリーンと、ガラスのように粉々に打ち砕かれることがあるんです。
もちろん自分の意思で打ち砕くことだってある。
長年かけたそれは強化ガラスになってたりして、最初はヒビしか入らない・・なんてこともあるかもだけど。
いきおい余って打ち砕いたら、ガラス片が硬くて大きくてざっくりケガすることもあるかもしれないけど・・。
それでも前提は打ち砕けるし、打ち砕かれる。
私は身を持ってそれを知っているので、彼らの前提については問題視していないのです^-^
だいじょうぶ。なるようになるよ!って思ってます。